母と子の絆を象徴するジュエリー:「Glueckskind」

デザイナーBritta Schwalmによる感動的なチャーム

母と子の深い絆を物理的に表現したジュエリー、それがBritta Schwalmによる「Glueckskind」シリーズのチャームです。このチャームは、愛する子どもへの感謝や、自身の幼少期への思い出、内なる子どもへの愛情を表現するもので、その独自性と感動的なデザインが評価され、2018年にA' Jewelry, Eyewear and Watch Design Awardのアイアン賞を受賞しました。

「Glueckskind」のチャームは、3つのバリエーションがあります。一つ目のチャームは、内部に赤ちゃんが隠れており、着用者だけがその存在を知ることができます。二つ目のチャームは、赤ちゃんが外部に見えるように設計されており、三つ目のチャームには3つの赤ちゃんが外部に見えるようになっています。これらのチャームは、母と子の深い絆を象徴するもので、それぞれが母親の心情を表現しています。

このチャームは、最初にスケッチからデザインが始まり、その後ジュエリー専用のソフトウェア「3Design」や有機的な形状を表現する「3Shaper」を使用して詳細なデザインが行われました。そのデータを元に、Rapid Prototypingを使用して残留ワックスのないワックスモデルが作成され、それを鋳造してシルバーのチャームが作られました。最終的には手作業で磨き上げられ、滑らかな仕上がりとなっています。

また、このチャームは、着用者の好みに合わせてカスタマイズすることも可能です。金やプラチナなど、好みの合金で作成することができ、特に内部に赤ちゃんが隠れているチャームは、外部にダイヤモンドや他の宝石を付けることができます。これにより、さらにパーソナライズされたジュエリーとなります。

「Glueckskind」のチャームは、母と子の信頼関係を称え、その感情を物理的に保持するためのものです。赤ちゃんが親指をしゃぶりながら背中を向けて寝ている姿は、妊娠中の女性が心に描く未来の子どものイメージを具現化したもので、母と子の無条件の信頼関係を象徴しています。

このデザインは、自然主義的でシンプルな形状を持ち、遊び心やキッチュなスタイルは避けられています。これにより、着用者自身が自分の感情や態度をジュエリーに投影する自由が与えられています。このようなデザインは、特許(No 402016200593-0003)を取得しており、その独自性と感動的なメッセージが評価されています。

最後に、このデザインは、デザイナーのBritta SchwalmとMartin Schellhasによって作成され、2016年にミュンヘンとロンドンのParalax art fairで初めて展示されました。その後、その感動的なデザインとメッセージが評価され、2018年にはA' Jewelry, Eyewear and Watch Design Awardのアイアン賞を受賞しました。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Britta Schwalm
画像クレジット: viscircle
プロジェクトチームのメンバー: Martin Schellhas
プロジェクト名: Glueckskind
プロジェクトのクライアント: Britta Schwalm


Glueckskind IMG #2
Glueckskind IMG #3
Glueckskind IMG #4
Glueckskind IMG #5
Glueckskind IMG #5

デザイン雑誌でさらに詳しく読む